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ラミナ実験 [地学実験]

ここまで紹介してきた千葉県の露頭は,葉理(ラミナ)という堆積構造が比較的よく観察できるところです。ラミナは,砂が水流に流されて運搬・堆積したときにつくられます。地層の形成は,“下から上に堆積する”と表現されることが多いのですが,1枚の層のでき方を見ると,横(水平)方向に広がって形成されたことがわかります。砂がどのように運ばれるのか,調べてみましょう。


1.用具
500mlペットボトル(断面が四角いもの、1本)、2ℓペットボトル(1本)、
ろうと(1個)、砂(適量)、水(適量)、大型バット(1個、机上で行う場合)、
実験装置を載せる台(1個)、薬さじ(1本)、ゴム栓(1個)

2.実験方法
【実験装置の製作】
① ペットボトルの片面を、底近くのの5cm位を残して切り取る。
② 切り残した部分に、ろうとを挿す穴をあける。
③ 切り取った部分を使い、水を溜める壁を作る。高さは、ペットボトルの幅の2/3程度にする。
④ 水がもれないように防水パテを使い、壁をペットボトルに固定する。
ラミナ実験図.jpg 【実験】 ① ろうとをセットし、実験装置に薬さじ5杯程度の砂を壁によせて入れる。 ② 2ℓのペットボトルに入れた水をろうとに注ぐ。水量は、1分30秒〜2分でペットボトルが空になる位がちょうど良い。 ③ 砂が移動する様子を観察する。 ④ ペットボトルが空になる直前に、ペットボトルの口をゴム栓でふさぐ。 ⑤ 堆積した様子を観察する。 ⑥ ゴム栓を外して水を出し、薬さじを使って砂を壁の方に集める。 ⑦ 砂の量や水量を加減しながら、繰り返し実験を行う。 斜面を砂が滑り落ちて行く様子が分かります。動画の後半では,小さい砂粒が舞っています。砂粒は大きさや密度によって運ばれ方が違うので,同じ大きさ(密度)の粒は一緒に流されてきて積もります。これを繰り返すと,細かい縞模様のラミナがつくられます。 もっと大きい水路実験装置を使うと,リップルマークもできます。
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